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2017-10-28

17.10.28 若狭歴史博物館

10/28は若狭歴史博物館の企画展
P1120069.jpg
『知られざるみほとけ~中世若狭の仏像~』へ行ってきました。
知られざるみほとけチラシ
10/29まで。 ギリギリ間に合った。
知られざるみほとけチラシ裏
若狭歴史博物館のFBは解説が細かくて
惜しげもなく写真も掲載されていて
見てると実際に見に行きたくなるんですよね~。
以下画像無断拝借

明通寺所蔵の十二神将立像12躯(鎌倉時代:寺外初公開)
十二神将は薬師如来に従い
薬師如来を信仰する人びとを守る存在として祀られてきました。

明通寺 十二神将立像2
瑞伝寺所蔵の地蔵菩薩坐像(鎌倉時代:県指定文化財)
仏師幸千という制作した仏師の名前と
承元三年(1209)という年号が仏像の内部に墨で書かれています。
仏師の詳細は分かっていませんが
仏像の様式からは慶派の流れをくむ仏師ではないかと考えられます。
若狭において、制作年代だけでなく作者も明らかな作例は
この地蔵菩薩坐像のみです。
衣文が太いところがポイントで
ここまで太い襞で表現されている類例はあまりないそうです。

瑞伝寺 地蔵菩薩坐像
国分寺所蔵の薬師如来坐像(鎌倉時代:重要文化財)
衣の襞まで美しく、特に薬壺を持った左手肘から足にかけての
流れるような襞がイチオシだそうです

国分寺 薬師如来坐像
中山寺所蔵の毘沙門天立像(南北朝時代)
玉眼と書いてあったけど、絵の具で描いたようにしか見えなかった。
ガラス越しだから、光の加減かな?
中山寺 毘沙門天立像
邪鬼のこの顔! このポーズ!
お堂の中でマネしたのが懐かしい
中山寺 毘沙門天立像 邪鬼
竜前区の薬師如来立像(鎌倉時代:今回唯一の銅造仏)
仏像の背面に宝治二年(1248)という年号が刻まれています。
展示室では仏像の背後も見られるようになっていますので
この制作年代を確認することができます。

竜前区 薬師如来立像
正明寺(若狭町)所蔵の地蔵菩薩立像(鎌倉時代)
「つまとり地蔵」「草取り地蔵」とも言われています。
暑さと疲れから眠り込んでしまった下女の代わりに
地蔵菩薩立像が田んぼの草を取ってくれたという話です。
お地蔵さまの衣の裾や袖には土が付いていたと昔話では語られています。

正明寺 地蔵菩薩立像
飯盛寺所蔵の薬師如来坐像(鎌倉時代)
寄木造で像の内側がくり抜かれています。
これにより出来た内側の空洞に
お経や香木、中国のお金など8種類のものが納入されていることが
平成10年にわかりました。

飯盛寺 薬師如来坐像
その中には『摺仏(すりぼとけ)』と呼ばれるものも入っていました。
摺仏とは、仏や菩薩などの画像を木版に彫り
紙や布に墨などに印刷したものを言います。
薬師如来や地蔵菩薩、不動明王、十一面観音の版画が納められていました。
本像は今のところ、若狭では唯一の像内に納入品を持つ仏像と考えられます。

摺仏 十一面観音
摺仏 不動明王
髙成寺所蔵の釈迦如来坐像(室町時代)
膠(にかわ:動物の皮や骨などが原料の接着剤)で溶いた金粉を塗った
金泥(きんでい)塗りと呼ばれる技法によるものです。
猫背気味で、肉付きは強調されず、四角い体型をしています。
顔立ちは眉が長く伸び、鼻は太く、唇は分厚く表現されています。
螺髪ではなく毛の流れが細かく彫られ、高く結い上げられています。
また、金属製の宝冠を被っており、とても華やかです。
印相(手指のかたち)は禅定印になっており
釈迦如来像が通常結ぶ施無畏・与願印とは異なります。
ちなみに、禅定印は菩提樹の下で瞑想する姿
施無畏印は人びとの恐怖心を取り去って救済する姿
与願印は人々に慈悲をそそぐ姿を示します。

髙成寺 釈迦如来坐像
足にかかった襞は、うねるような曲線が彫られ
表面には美しい蓮華や唐草などの文様が浮き彫りで表されています。

(截金ではなく彫ですね)
こうした特徴は院派(京都を拠点に活動した仏師集団の一つ)の仏師による
作品であることを示しています。

髙成寺 釈迦如来坐像 裾
釈迦如来像の多くは王族の身分を捨て
出家した直後の法衣だけを身にまとう姿になっていますが
この高成寺の釈迦如来坐像のように、華やかな宝冠を身に着け
禅定印を結ぶなどの特色をもつものは『宝冠釈迦如来』と呼ばれ
日本では禅宗寺院で広く普及しました。
禅宗において『華厳経』の毘盧遮那如来と釈迦如来とが
同体のものと考えられたからだそうです。
毘盧遮那如来は密教の大日如来に通じる仏で
毘盧遮那如来(釈迦如来)も大日如来のように
宝冠などを身に着けた姿に表されるようになったのではないでしょうか。


大智寺所蔵の十一面観音立像(鎌倉時代:県指定文化財)
彩色などされておらず、木材の素地の美しさを活かして彫刻されています。
こうした素地仕上げの仏像の裙(くん:巻きスカート状の衣服)の衣文は
省略して表現されます。
しかし『条帛(じょうはく)』とよばれる
左肩から斜めにかけたタスキ状の布の垂れ下がった部分の襞が美しいです。

大智寺 十一面観音立像
羽賀寺所蔵の十一面観音菩薩立像(室町時代)
裙は折り返しや襞が左右対称ではありません。
また裾は右の方へ流れるように表されています。
こうした作例は、鎌倉時代の院派のものにみられるようです。
観音さまが困っている人を助けに行こうとして
一歩目を踏み出そうとしている瞬間をあらわしているそうです。

羽賀寺 十一面観音菩薩立像
馬居寺所蔵の弁才天坐像(鎌倉時代)
琵琶まで含めて全体を一つの木材から彫り出されています。
キャプションには『威厳ある表情』といい感じに書かれてましたが
まぁ中年のオバちゃん
馬居寺 弁才天坐像
小和田区所蔵の大日如来坐像(室町時代)
蓮華座の下に獅子が潰れてます
台座・光背とも当時のものとのことですが
お顔だけえらいキレイですけど後補かな?
高浜町小和田区 大日如来坐像
展示品は少なめだけど、1つ1つじっくり見れるし
すばらしい仏様たちでした
10/6には『若狭和紙で仏像モチーフの小物を作ろう』という
衣の模様やアクセサリーの形を写して絵はがきを作る
ワークショップがあったみたい。
最近の博物館・美術館の企画は面白そうなのが結構ありますね。

来年の2/3~お水送り展があるそうなので
そちらもチェックしたいです。


続く、、、

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genre : 旅行

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